7月門間由佳ミニ個展お知らせ

お元気ですか?暑さに疲れていませんか?我が家では新しく<緑のカーテン>として3本のゴーヤをベランダで育て始めました。水やりの大変さ(苦笑)とぐんぐん伸びるおもしろさを体験中です。誠実で鋭敏なあなたは、3.11後さまざまに新たな活動を育んでいる…

+[ロマン派]ロマン主義と日本の美意識

イギリス・ロマン派の詩人キーツは、「美しいものは永遠の喜び」と歌った。「美しいもの」に接して喜びをかんじるというのは誰にとっても身に覚えのあることであり、ごく自然の感情であろう。だが何が「美しい」かということは、必ずしも万人にとって同じで…

日本人の美意識

「きわめて鋭敏な美的感覚の持ち主であった清少納言は、『枕草子』のなかで、「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」と断定して、その例といて、ようやく這い出したばかりの赤ん坊や雀の子、あるいはお雛様の道具などを挙げている。また、理想的な美し…

新古典主義

新古典主義の理想家であったかとるメール・ド・カンシーは「芸術と科学と同じように扱う」ことを説いた。美を合理的原理から考えようとしたのである。この伝統はルネッサンス以来西欧において支配的だったものであり、さらにさかのぼれば、ルネサンスが手本…

形態を見る二つの眼

「画家は、自然像とはまったく別様に描かねばならず、まったく別の関係から形態を形成うることが必要なのだ。彼は、可視的なるものを経験して、自らの内部で消化し、自らの内部へ沈殿させてしまっている。可視的な世界は、単に可視性ということに、尽きる。…

大切なものを大切にするあなたへ〜5月門間由佳ミニ個展

〜花開く新たな明るさを感じたい 大切なものを大切にするあなたへ〜5月門間由佳ミニ個展 お元気ですか。ふと目を転じれば花が次々と咲き、青葉が美しい季節になってきました。 いかがお過ごしでしょうか。 関東では一見、今までの日常が戻ってきましが、日…

取り込み昇華し超えていくところに

己の心の揺れ動きをとらえながらかつそれを取り込みつつそしてそれを超えていきたい。 とりこみ昇華させるところに伝えるべきものがあらわれる、と信じているし、そこに芸術の役割があると信じている。 だから今回の震災での事象すべての側面をしっかりと見…

美とほんとうの自分

「美というのは、いろいろの世界で、本当の自分、あるべき自分、深い深い世界に隠れている自分に、めぐり逢うことだということを考えてきた。」 引用:美学入門 中井正一著 中公文庫

内的真実から美へ

「ともかく私たちはこの世に生を受け、終わりのあるそれをれの人生の只中を、今、命ある限り、自分らしく生き抜こうとして、様々な形で、自然と触れ合い、他者と交わり、仕事に精を出し、多様な営みを繰り広げて、生きている。(中略)過ぎ行く時の中で、僅…

コンセプト覚書

下記のうれしいメールをいただいて、自分のコンセプトのキーワードとして「こころの砦」「こころの防波堤」という言葉が就寝中にふいに浮かんできて、メモに書きだした。「今日、門間さんの絵に囲まれている夢を見ました。 部屋の壁が全部、門間さんの絵なん…

仙台から北15キロの被災地から

「自分でなんとかするしかない」誰もが陥るかもしれない。「この辺の被害はかなり軽かったので 救援物資も炊き出しもなく とにかく自分で何とかするしかありません」仙台市の北。仙台駅より直線で15キロほど北に行ったところに住む友人のブログから抜粋し…

わが身で行動することに

「馬鹿にも天才となり得るものがあり、天才にも馬鹿となるべき素質がある。ただその力の表現がかのうであるかいなかによるのである。だから表現というものをしなけらばならぬ。知るというだけに止めてはならぬ。」引用:鈴木大拙著「禅とは何か」

わが身にできることに

小さな己のいのち。かぎられた小さな力。今の瞬間に生きているものとして、自分自身にできることに、もっとも心を込めてできることにたんたんとむかうことに。 もうすぐ我が家の計画停電の時間がきます。計画停電も、小さな協力の一つだなと思います。自分で…

本日13日ミニ個展を4月10日に延期します

たいへんたいへん残念なのですが、明日3月13日ミニ個展を諸事情をかんがみて4月10日に延期します。明日はブログ上にて皆様とお会いしたいと思います。

題名:希望を 内に秘め掲げ こころ高きに サイズ:33×33センチ 画材:アクリルガッシュ、膠、顔料、和紙、その他 4月10日ミニ個展展示予定本日、ミニ個展でお披露目であったはずの新作のなかから、心を込めてこの一枚を選ばせていただきました。 この…

 芸術家についてカンディンスキーより

「芸術家は語るべき何かをもたなければならぬ。形態を支配することが、彼の課題ではなく、この形態を内容に適合させることが、その課題なのだから。」 「内面的精神的必然性から生ずるものが、美である。内面的に美しいものが、美なのだ。」 抽象芸術論「芸…

抽象の誕生 カンディンスキー

「東洋的ともいうべき、ロシア人固有の神秘的な精神は、過去において、美術を目に見えるものの再現とは決して考えなかった。つまり、その芸術的表現は、抽象化された二次元的空間、すなわち平面上に、抽象的な形をとるか(イコーンか民芸品の装飾模様など)…

円について 2

円らしき作品から、無限億の泉という円がモチーフの作品になる間、私は自分の内部のイメージをずっと追いかけてきた。そのイメージに重なるものを学術書の記述からあとから読むと、人の精神とはやはり深いところでつながっているのだと、また、無意識に生活…

円について 1

「円は防御の形であった。旧石器時代から縄文時代にかけて生活の居住地あ死者の墓場は円形でしきられる空間構成をとっているのが通例であった。大阪府藤井寺市のはさみ山遺跡では、東西約6メートル、南北約5メートルの楕円形をした住居のあとが発見されてい…

禅宗的価値観との共通

自分の体験と自分の内面を土台にすることを第一に考えて制作を続けてきた結果、気が付いたら禅宗的価値観に近づいていることに気が付いた。特定の師を認めず。体験的・直観的把握を大切にし。世界観を一枚の絵で一瞬で伝える。見る人の自由にゆだねる・・・…

3月13日 ミニ個展します

寒さの中に春の気配が感じられる季節になってきました。お元気ですか。向学心あふれるあなたは、相変わらず仕事に 勉学にと励んでいらっしゃることと思います。一年の進行で今を振り返れば、 年始に植えた<あなたの抱負という新しい種>が つぎつぎと芽を出…

東洋の精神的伝統について

昨日夜、所用で出かけたおり、日中の制作とレター原稿で疲れた頭に知的興奮と幸福を与えてくれた本。「意識と本質」井筒俊彦著疲れていたので、速読せずにじっくりと読み進めた。そのなかで、ひときわ眼をひいた東洋人の精神的伝統の一説には、表層意識と深…

女子美図書館にて

近代の終焉、という雑誌記事にあらためて今の時代が価値観の変転の時代だなと感じる。

明治を感じる:宮川香川時代の空気を泳ぎ切る。

宮川香川の 横浜眞葛焼を見て、カタログ資料に眼を通した感想。 非常に熱意と使命感をもって 明治という変化の激しい時代に 相対しながら、 自身の作風を変化させていった ダイナミズムが感じられる。 当時から<悪趣味><他に追随するものなし> とまっこ…

直観の結果を美術の立場から

「美術は、眼に見えるものを再現するのではなく、 眼に見えるようにする」 形態は、芸術的人間のうちに、 反響する相対物として生まれる。 形態は、事物を前にしての感動と、 形成する自然の創造方法への 深い洞察とから、 美術を通して観照可能なものに 転…

1993年 女子美術大学絵画科洋画専攻(版画)卒業、個展(相模原市民ギャラリー)、個展(町田版画美術館ギャラリー) 、 版画協会展 1994年 個展(ギャラリートーニチ) 1995年 個展(八王子アートセンター)、相模原芸術家協会展(以降毎年~) …

日本人の美意識:「きわめて鋭敏な美的感覚の持ち主であった清少納言は、『枕草子』のなかで、「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」と断定して、その例といて、ようやく這い出したばかりの赤ん坊や雀の子、あるいはお雛様の道具などを挙げている。*…