美学

+[ロマン派]ロマン主義と日本の美意識

イギリス・ロマン派の詩人キーツは、「美しいものは永遠の喜び」と歌った。「美しいもの」に接して喜びをかんじるというのは誰にとっても身に覚えのあることであり、ごく自然の感情であろう。だが何が「美しい」かということは、必ずしも万人にとって同じで…

新古典主義

新古典主義の理想家であったかとるメール・ド・カンシーは「芸術と科学と同じように扱う」ことを説いた。美を合理的原理から考えようとしたのである。この伝統はルネッサンス以来西欧において支配的だったものであり、さらにさかのぼれば、ルネサンスが手本…

美とほんとうの自分

「美というのは、いろいろの世界で、本当の自分、あるべき自分、深い深い世界に隠れている自分に、めぐり逢うことだということを考えてきた。」 引用:美学入門 中井正一著 中公文庫

日本人の美意識:「きわめて鋭敏な美的感覚の持ち主であった清少納言は、『枕草子』のなかで、「なにもなにもちひさきものはみなうつくし」と断定して、その例といて、ようやく這い出したばかりの赤ん坊や雀の子、あるいはお雛様の道具などを挙げている。*…