直観の結果を美術の立場から
「美術は、眼に見えるものを再現するのではなく、
眼に見えるようにする」
形態は、芸術的人間のうちに、
反響する相対物として生まれる。
形態は、事物を前にしての感動と、
形成する自然の創造方法への
深い洞察とから、
美術を通して観照可能なものに
転換されるのである。
引用:「パウル・クレー」W・ハフトマン著 西田秀穂・元木幸一訳
芸術の概念を
たどりなおすのに、
自分はクレーが相性がよさそうだと、
最近、おりにふれて
この本も眼を通す。
まさにこの引用のものの見方は
自分に近い。
違いは、
「事物」だけでなく、
「心理的洞察」
を眼に見えるようにしたいという
私の欲望、
そして
クレーやハフトマンが、
無意識に持つ西洋的なバックボーン。
その西洋的なバックボーンを
感じ取るために、
他の書物を
いろいろ斜め読みしている。