題名:希望を 内に秘め掲げ こころ高きに
サイズ:33×33センチ
画材:アクリルガッシュ、膠、顔料、和紙、その他
4月10日ミニ個展展示予定

本日、ミニ個展でお披露目であったはずの

新作のなかから、心を込めてこの一枚を選ばせていただきました。


この甚大な災害のなかで

忍耐強く 励まし合い 行動する 

日本人であることに 誇りと希望をもつ

日本人であってよかったと心から思った


仙台にお住まいの方で 

水や食料の配給などすべて2時間、3時間待ちといった中、

このような言葉を書かれたかたがいます。


現場にいる方にしかわからないであろう

様々な精神的肉体的苦痛のなかで

凛と戦う無数の方々に 

私たちのほうが逆に勇気をいただいている。

 芸術家についてカンディンスキーより

「芸術家は語るべき何かをもたなければならぬ。

形態を支配することが、彼の課題ではなく、

この形態を内容に適合させることが、その課題なのだから。」




「内面的精神的必然性から生ずるものが、美である。内面的に美しいものが、美なのだ。」




抽象芸術論「芸術における精神的なもの」 カンディンスキー著作集 西田秀穂訳 美術出版社

抽象の誕生 カンディンスキー

「東洋的ともいうべき、ロシア人固有の神秘的な精神は、

過去において、美術を目に見えるものの再現とは

決して考えなかった。

つまり、その芸術的表現は、

抽象化された二次元的空間、

すなわち平面上に、

抽象的な形をとるか(イコーンか民芸品の装飾模様など)、

もしくは抽象的な手段によって、神秘的な雰囲気を作り出す

(教会の内部や農家の室内などにこの例がみられる)

という方法をとったのである。」

引用:抽象芸術論「芸術における精神的なもの」 カンディンスキー著作集 西田秀穂訳 美術出版社



ロシアもアジアの文化の特質をもっていることを考えると、

カンディンスキー

なぜ抽象画を追及したのか、

ひとつの手掛かりとなる。

円について 2

円らしき作品から、無限億の泉という円がモチーフの作品になる間、

私は自分の内部のイメージをずっと追いかけてきた。

そのイメージに重なるものを

学術書の記述からあとから読むと、

人の精神とはやはり深いところで

つながっているのだと、

また、無意識に生活の中で

さまざまなものを吸収して、

作品に現れているのだと

あらためて思う。

「円のシンボルは世界の多くの民族の間で

完璧、均質、分割不可能、無限運動などをあらわし、

普遍の円運動から天、太陽の循環などをイメージさせる。

円はまたとじられた回路であり、包みこむ形でもあることから

保護や防御の意味をもつことも、日本にかぎられない傾向である。

西欧の古代社会では、敵やさまよう魂、悪魔などが、町、寺院、墓にはいりこまないように

周辺に万里の紐を張りめぐらすことがあり、

格闘士は戦いをはじめるまえに自分の身体のまわりに円をえがいた。

指輪、腕輪、首飾り、帯、冠などが円形をとるのは、

一番敏感な、攻撃をうけやすい箇所を保護する呪術的な意図があった。

イスラム社会で、刺繍、勲章、お守り、建築の図案などに

円形のバラ模様がよく使われるのは疫病にたいする予防の意図がある。(「世界シンボル大事典」大修館書店)」

引用:諏訪春雄著 「日本人と遠近法」ちくま新書

円について 1

「円は防御の形であった。

旧石器時代から縄文時代にかけて

生活の居住地あ死者の墓場は円形でしきられる空間構成を

とっているのが通例であった。

大阪府藤井寺市のはさみ山遺跡では、

東西約6メートル、南北約5メートルの

楕円形をした住居のあとが発見されている。

その住居の東側には楕円形の墓所の跡が見つかっている。

住居や墓地を円形空間とする遺跡は

縄文時代にも数多く発見されている。

大規模な環状集落から掘立ての竪穴式住居まで

古代の生活空間が円形であったのは、

「円という平面形態が、外部に対する恐怖や内部での安らぎといった

根源的な感覚と密接な関係がある」(阿部一『日本空間の誕生』せりか書房)と

観念されていたからであろう」

引用:諏訪春雄著 「日本人と遠近法」ちくま新書


これを読んで、

自分から出てきた円形のモチーフに関して
感慨深い思いを抱いた。

禅宗的価値観との共通

自分の体験と自分の内面を土台にすることを

第一に考えて制作を続けてきた結果、

気が付いたら禅宗的価値観に近づいていることに

気が付いた。

特定の師を認めず。

体験的・直観的把握を大切にし。

世界観を一枚の絵で一瞬で伝える。

見る人の自由にゆだねる・・・・。


禅宗はほかの仏教の宗派とは異なり、経典に絶対の権威を認めず、

体験的・直観的に真理の把握を目指す一派である。茶道や書道、造園術など、

日本独自の文化を数多く生み出すきっかけとなった。

寒山拾得図」「十牛図」言葉をこえた禅の教えをつたえようとする。

それによって世界を一瞬のうちに認識できると考えた。

自由に解釈できる余地が残された作品を鑑賞者が自分なりに理解し、

そこに込められた意図をくみとることによって、はじめてさとりへのみちが開かれるからである。

禅宗の芸術作品においては、その中に「命」にのみ価値がある。そのため作品は絶えず不完全でありつづけ、終わりがないもの。」

引用:「日本の歴史」 ネリ・ドゥレ著

3月13日 ミニ個展します

寒さの中に春の気配が感じられる季節になってきました。

お元気ですか。向学心あふれるあなたは、相変わらず仕事に
勉学にと励んでいらっしゃることと思います。

一年の進行で今を振り返れば、
年始に植えた<あなたの抱負という新しい種>が
つぎつぎと芽を出し始める時期です。

自分のなかで新たな変化が確かに始まったことを感じる季節ですね。
その芽吹きが何なのかどう育てればいいのか、
日常の忙しさの中で見失いがちな季節。
自らの志した抱負を大切にすることは
時としてわがままな自分になることかもしれません。

でも、その真摯に自分に向き合う姿勢は必ず周囲の誰かにつたわります。
年始に立てた抱負のともしび、達成に順調であってもそうでないよ
うに感じるにせよ、自分の中に抱き問い続けることを大切にしていくことで、
日々の中に気づかないくらい微かな変化を、確実にうみだしていきます。



でも、同時に、忙しい年度末を迎える季節、
誠実なあなたは、勉強や、書類作成に、
諸事に神経がとがりがちになっているかもしれませんね。
つい夢中になってしまう、そんな自分の心身に、
回復する時間やご褒美を忘れずに与えてあげてください。

やさしく澄んだ空気は、感じ取ることを思い出せば、
いつでも身の回りに、心の奥深くに、あります。

ふと、己と静かに向かい合い、いろんな自分と対話する、
そんな空気を思い出しさえすれば、自分の心の奥の深く、ほっと落ち着く部分は、
いつもあなたと一緒にあります。

なにか問題にぶつかったり、悩んだりしているときこそ、
自分を研ぎ澄ませ、思考の幅を広げ、行動することが、
現実の解決の糸口につながります。

純粋で感受性豊かなあなただからこそ生み出せる独創的な糸口が、きっとあります。
疲れや問題や悩みという嫌なものと表裏一体にある、
深みのある明るいすっきりしたものに目を向けてくださいね。



心が落ち着く、気持ちが和らぎ優しくなれる、明るくなる、元気になる、幸せ・・・
精妙な空気を感じて感性をやさしく守ってもらう、・・・すごい波動を感じる・・・・・・
何か深いものを感じてじっと考える、物事の全体性へと想いを馳せる・・・
ふんわりとした中に芯がある独特の世界観に感じるものがある・・・

あなたの大切なものを作品たちは、後押しします。
ぜひ、会場にてゆっくり想像の翼をはばたかせて作品たちと対話してください。

自由な想像の中で、今のあなたにぴったりのお気に入りの絵を見つけたら、
その前でゆったりと向かい合うことのできる、そんな会場を準備してお待ちしています。



説明することのできない<存在そのものの美しさ>のエネルギーを伝えたいと
描き続けて15年以上の歳月を経て、少しず変化してきた作品たち。
新作とともに、芽をはぐくむこの季節に合わせて、
今までの作品の変遷を小品や資料にて併せて展示します。

どろどろとした内面そのものに向き合った作品。
その先への何かを予感しながら、確信できずに、シベリア抑留という究極の体験をした
人をヒアリングして感触を確かめた作品。
「たしかにそれはある」と確信をつかんだあとの作品。そして、その後の小さな小さな積み重ね。
その変化の結果、「癒される」という声をいただく今の作品たち。

心の奥の奥の奥の、静けさとともにひそやかな力強さのある空気から澄んだイメージを、
お届けできることを願って描いています。



芸術という<創造>の世界からあなたの心に届ける作品。
芸術には、美を考える<美学>や、それに伴った、哲学、
歴史、心理、さまざまな長い知の蓄積があります。

その蓄積を学びながら、今を生き感じる自らの心の鼓動から絵を
作り出すことで、今を生きるあなたの心へ、凝縮したイメージをお届けしたい。
作品の背骨となる思索を深めながら、作品を生み出しています。

個展当日は私も会場にて、あなたと絵との対話を全力でサポートします。
13時30分から14時の30分間は、気軽な「もんまわーるどカフェトーク」にて
芸術の裏話や私の絵のコンセプト背景等をお話しします。

また、絵の飾り方、楽しみ方などについては個別に気軽にお聞きくださいね。



今度は、ご縁があり、会場が港区芝公園

イタリアンレストラン、Le Gazon(ル ガゾン)

に変わります。アクセスは不便ですが美味しいランチと素敵な店がまえに誘われて、
今回の個展会場をこちらにすることを決断しました。

芝公園駅2番出口から歩いて3分ほど、HPもメールアドレスも持たない完全口コミ営業、
知る人しか訪れない都会の隠れ家レストランです。
本来休業日の日曜に特別にあけていただき、このレストランが半日間だけ個展会場に変身します。
落ち着いたたたずまいの中で、椅子に腰かけ絵を眺める
ゆっくりとぜいたくなひと時をお過ごしください。

そして、せっかくの料理自慢のお店。
ぜひおいしい料理を味わっていただきたいと思い、
休業日ですが、シェフに特別にランチをご準備いただくことにしました。
12〜13時は、イタリアで修行してきて、料理で直球勝負の腕自慢のシェフのお料理を楽しめます。(昼食代2000円)
この機会にぜひランチをお召し上がりください。

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門間由佳ミニ個展
☆日時:3月13日(日)12〜17時
☆場所:Le Gazon(ル ガゾン)
〒105-0014港区芝3−6−12佐山ビル1階(TEL:03-5419-8025)
☆最寄り駅:都営三田線芝公園駅A2番出口から徒歩3分
☆イベント1 12〜13時 昼食を楽しめます
(2000円:3種から選ぶランチと食後のデザート、紅茶またはコーヒー付)
☆イベント2 13時30分〜14時 もんまわーるどカフェトーク
[注:イベント参加は必ず事前にご連絡をお願いします]

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3月13日にお会いできない場合、後日、
ミニ個展の内容をブログにてご報告しますのでご覧くださいね。
今年を中心とした作品や
コンセプトも合わせてご覧いただけます。
●ブログアドレス:http://ameblo.jp/yukamomma(「もんまわーるど」と検索ください)



なお、もし、よろしければ、ぜひ、ミニ個展をご紹介いただければとてもうれしいです。

これを読んでいるあなたの周りには、あなたと同じ様に、
純粋で澄んだ心根を大切にする人、経営マインドの高い人、
自らの行動を通じて人生を変化させる勇気を持つ人が
いらっしゃると思います。
絵を通じて必要とされる多くの方々に<エネルギー>をお届けして、
芸術を通じて<存在そのものの美しさ>を共有したいと思います。

<<<<ミニ個展にお越しになる方へ プレゼント企画>>>>
アメブロメッセージ、コメント、またはお問い合わせフォームにて3月7日までに
お会いできることをお知らせください。
(☆が必要事項です)

<絵をゆったりした気分でご覧いただくためにお茶をお出ししたい、
絵が主体であるから、お茶は無料でお出ししたい>と
絵描きとしての心意気をお話したところ、
ランチ後13時〜17時に絵をご覧にいらっしゃるかたに
<うちの中で飲んでいただくものは、うちで責任を持って良いものをお出ししたい>と、
コーヒーと紅茶を誇り高きシェフが特別に無料にて準備してくれます
(有料と区別するため、私が紙コップでお出しします)

休業日の開業にて、昼食、このプレゼントドリンクをご利用の際は、
必ず3月7日までにお申し込みくださいね。
どうぞよろしくお願いします。
ぜひ、お申し込みの上、ゆっくりお茶を飲みながらおくつろぎ下さい。
<必須事項>
☆名前
☆メールアドレス
☆特別ランチ(2000円)      参加する     参加しない
☆カフェトーク            参加する     参加しない


それでは、今日があなたにとって素敵な日となりますように。


もんまわーるど 代表 門間由佳